2015年10月13日火曜日

LABYRINTH OF UNDERCOVER

このところ、自分のなかでなんとなくお洒落しにくい雰囲気というか、挑戦することがめんどくさくなりかけていたのだけれど。

東京オペラシティ アートギャラリー
LABYRINTH OF UNDERCOVER “25 year retrospective”
2015年10月10日[土]─ 12月23日[水・祝]


ああ、服はやっぱり面白いな。まるで音楽を聞いているような服だ。あるときはロック、あるときはオペラ。あるときは雑音のような、複雑で深いところから、内側から、奥の奥からゆっくりと爆発していくような、傷だらけの音楽を着てみたい、と衝動的に思った。

その衝動は、自分がどう見られるか、といった受け身の弱弱しい取捨選択とは無縁で、むしろ誰にどう見られたってかまやしない。この服を通じて自分のなかの個と向き合ってみたい。単純に服を着る着ないじゃなくて、作り手の演奏を受けて立ちたい。まあどうせ負けるけれども、いつだって私は服に敗北してきたわけだけれど。こんなに心を揺らす服があるなら、自分のなかでわずかに生き残っている叛逆心をえぐりだしてみようか。頭で作られた服じゃないなら、こちらも心で斬る覚悟で。